若手優秀講演賞
○高畠勇、伏見公志、中西貴之、長谷川靖哉
微小キャピラリセルを用いた純鉄の動電位および定電位アノード分極
(社)腐食防食協会 2013年度春季講演大会 「材料と環境2013」
東京電機大学千住キャンパス(北千住)
この度、腐食防食に関する学会「材料と環境2013」において若手優秀講演賞をいただいた
き大変光栄に思います。今回の受賞に慢心することなく、今後更なる気概を持って研究活
動に励んでいきたいと思います。
本発表では、微小キャピラリセルを用いて純鉄の異方性腐食挙動について報告しました。
動電位分極では腐食挙動の結晶方位依存性を見出すことは困難な一方で、定電位分極では
明確に結晶方位に依存した不働態化および溶解挙動が観察されました。また、分極実験お
よびXPS測定より、多結晶鉄上には下地鉄の結晶方位ごとに厚さおよび組成の異なる表面
酸化物皮膜が形成することを示唆しました。
今回の受賞にあたりまして、ご指導頂いた伏見准教授、長谷川教授、中西助教をはじめと
した先端材料化学研究室の皆様に深く感謝の意を表します。